札幌市の中心部から高速道路沿いに車を走らせると、
やがて緩やかな起伏の台地と緑の合間に住宅が広がるエリアが
現れる。幹線道路の喧噪を離れ、新旧の戸建てが並ぶ住宅地で、
宮﨑さんとお子様が出迎えてくれた。

写真:札幌の風景

写真:宮崎邸 食卓の様子

宮﨑邸は、地元出身の夫婦と幼稚園に通う姉弟の4人暮らし。 実家にも近く落ち着いて子育てができそうな環境に魅力を感じ、2年前に現在の場所に新築した。
住まいづくりでは「吹き抜けをつくりたかった」という宮﨑さん。吹き抜けのある住まいを数多く手がけている工務店に後輩がいると知り、 すぐに連絡を取ったという。一方、奥様がこだわったのが、料理中でも家族のコミュニケーションが取りやすい対面式のオープンキッチン。 吹き抜けのあるリビングとも相性が良く、夫婦の理想の住まいが実現した。

宮﨑邸は、都市ガスが選べるエリアにもかかわらずLPガスを導入した。「自分がエネルギー関連の企業に勤めていることもあり、LPガスが災害にも強いことを知っていました」と宮﨑さん。新居に移った後、実際に北海道胆振東部地震を経験している。

「大きな揺れからほどなくして電気・水が止まりました。ガスも止まったかなと思い機器を確認すると、バルク貯槽が正常に稼働していたので、ガスを使うことができました。その後、給水車が来てくれたこともあり、我が家はお湯を沸かして身体を洗うことができました。9月とはいえまだ暑い日が続いていたので、とても助かったのを覚えています」。

家族の安心な暮らしを最優先に住まいの設備を選んだ宮﨑さん。冬の冷え込みが厳しい札幌で、家族が暖かく快適に過ごせる暖房機器にもLPガスを選んだ。

写真:LPガスのパネルヒーターが設置された子供部屋

部屋の中で元気に遊ぶ子どもの安全性も、暖房機器選定の大事なポイント。LPガスのパネルヒーターは、放熱部が覆われているので子ども部屋でも安心

「洗面所と2階の個室にLPガスのパネルヒーターを導入しました。選んだ機種はデザインがシンプルで、かつ、コンパクトなので、インテリアの邪魔にならないのが気に入っています」。シンプルな住まいにしたかったので、家電や建具をモノトーンで統一したと語る宮﨑さん。確かに育ち盛りの子どもが二人もいるとは思えないほどすっきりしており、パネルヒーターもそんな暮らしに一役買っている。

奥様も「キッチン脇にあるパネルで集中管理できるので、各部屋の機器を操作する必要がなく便利ですし、外出時に低温に設定しておけば、帰宅するまで暖かい状態をキープできるのが嬉しいです」。と語る。また、「石油ストーブのように火事や火傷の心配もないので、子どもが2階の個室で遊んでいても安心です」と、ご主人の選択に大満足の様子。

写真:バルク貯槽

宮﨑邸では災害時の安心を考慮して、一般的な
容器よりも容量が大きいバルク貯槽を導入した

ご主人のアドバイスもあり迷わずLPガス併用住宅に賛成したという奥様に、キッチンの使い勝手についても伺った。 「IHの機器を使ったことがなかったこともあり、使い慣れたLPガスが良いと思いました。子ども達が好きなハンバーグもおいしく焼けるし、シチューなどの煮込み料理を作る際にも、メニューをセットするだけで自動的に火力を調整してくれるので助かっています。また、消し忘れ消火機能や過熱防止装置などの安全装置が付いているのも安心です」。

ビルトインのグリルはどのように使っているのだろうか。
「ふつうに魚を焼くことが多いですが、シンプルに野菜も
焼きますし、 トースト機能も便利なのでよく使っています」。
コンロと併せて導入したLPガスの食器洗浄機も、家族と過ごす
時間を大切にしている宮﨑家の家事負担軽減に役立っている。

写真:ガスコンロで調理する様子

宮﨑邸のガスコンロは煮物などのメニューに合わせた様々な調理機能が付いており、料理中に子どもの相手で手が離れても自動的に火力を調整してくれるので便利。ガスの食器洗浄機も奥様の時短や省力化に貢献

写真:キッチンで調理する様子

「時短や省力化につながる便利な機能のおかげで家族と会話しながら料理できるのが嬉しいです」

LPガスを中心に住まいのエネルギーを考えた宮﨑さんは、「エコジョーズ」にも満足している。「勤務先の先輩に相談したら、廃熱を再利用した熱効率が高い給湯器があると教えてくれたので、安心してLPガスを導入しました」。実際に使ってみて、ガスの使用量が抑えられるので、省エネや環境への配慮に加え、経済性にも優れていると感じており、非常にお薦めです」。

写真:安心な住まいは、これからも姉弟の成長を温かく見守っていくことだろう

この夏は積丹でキャンプを楽しんだという宮﨑家。子どもがもう少し成長したら奥様の趣味であるスノーボードにも一家で出かけたいという。家族の会話が生まれやすく、いざという時も安心な住まいは、これからも姉弟の成長を温かく見守っていくことだろう。