下関市街から車で30分、山あいを通る県道から脇道を
入ると、明るい庭と落ち着いた風合いの住宅が現れる。

「子供が成長し、自分たちも定年退職したタイミングで、
憧れだった田舎暮らしをはじめました」と、オーナーの
戸川さん夫婦が出迎えてくれた。

家前

周囲の自然と無事に周知している

手入れが行き届いたオープンな庭が印象的な戸川邸。経年による色の変化を楽しむ意図から外壁にも自然素材を選択。
周囲の自然と見事に調和している

住まいづくりに際して二人が設計者の村田雅子さんにリクエストしたのは「大きな窓があって、日当たり
と風通しの良い家」。

その希望通り、庭に面した窓から入った季節風が室内を通り抜け、エアコンがなくても心地良く過ごせる
住まいが実現した。

心地よく過ごせるよう

南北方向に大きな開口を設けた戸川邸では、庭を通った夏の季節風が室内に流れ込み、
エアコンがなくても心地良く過ごせるよう工夫されている

では新居の住み心地を左右する設備はどのように決めたのだろ
うか。
「オール電化にするという選択肢もあったのですが、調理して
いる時に炎が見えたほうが安心できると思い、当初からLPガ
スを希望しました」と奥様。

村田さんのアドバイスもあり、床暖房や浴室暖房乾燥機なども
LPガスで統一した。

お食事

ご近所の方々が普段から採れたての野菜を届けて
くれるそうで、この日は丸々としたグリーンピー
スをLPガスの炊飯器でふっくら炊き上げたご飯
に混ぜ、彩り豊かな豆ご飯に

特に浴室暖房乾燥機は室内で洗濯物を干せるので、雨続きや冬など洗濯物が乾きにくいときに大活躍。
村田さんも「LPガスを導入する場合にはお勧めです」と語る。
また、サウナ好きのご主人はミストサウナ付きの機種があると聞いて迷わず導入した。
「水蒸気が天井から噴き出してきてとても気持ちが良いので、日常的に楽しんでいます」。

冬はガス温水式床暖房と薪ストーブを効果的に組み合わせて
いる。
「薪ストーブは火を点けてから部屋全体が暖まるまで時間が
かかるので、すぐに足下から暖まるガス温水式床暖房は重宝
しています」。
エネルギーを使い分けることで、快適性や利便性を保ったま
ま住まい全体の光熱費を抑えているのだ。

LPガスの温水式床暖房

薪ストーブは部屋が暖まるまで時間がかかるため、
立ち上がりが早いLPガスの温水式床暖房が役立っている

家内

気になるLPガスのメンテナンスについても満足している。「契約しているLPガス事業者が使用量などを
遠隔で把握しているので、連絡しなくてもガスが切れる前に交換してくれます。いつも親切に対応してく
れるので、なんでも気軽に相談できてとても助かっています」と奥様。地域に密着したLPガス事業者な
らではの信頼関係を築いている。

快適な我が家

2年前に生後数ヶ月で迷い込んできた愛猫の椿ちゃんが
今や完全に生活の中心。戸川邸は猫にとっても「快適な
我が家」になっているようだ。