簡単にいうと、地球温暖化に影響をおよぼすといわれる温室効果ガス、その排出量と吸収量を同じにしようという取り組みです。温室効果ガスをまったく出さないようにできれば一番ですが、現実的には難しい。なるべく排出量を減らしながらも、出した分については吸収や排除をしてプラスマイナスで「ゼロ」を目指そうというものです。

地球温暖化は年々、進んでいます。2017年の時点ですでに、1850～1900年の工業化以前と比べて世界の気温は1℃上昇しました。今後、さらに上昇していくと予測されています。地球温暖化による気象変動で豪雨や猛暑のリスクが高まる。すると、日本でも自然環境や生態系への影響はもちろん。人の健康や産業・経済へのダメージも出てくるといわれています。たった1℃の変化と放っておくと、取り返しのつかない気象災害を引き起こすことだってありえるのです。子どもたちやその次の世代も安心して暮らせる環境を残していく。持続可能な社会を作るために、カーボンニュートラルの取り組みは必要不可欠です。

温室効果ガスの中でも地球温暖化の原因といわれる「二酸化炭素」。実はLPガスは二酸化炭素の排出量が少ないことをご存じでしたか。燃焼時に出る煙の中に含まれる二酸化炭素の量が、原油・石炭などの他の燃料より非常に少ないのです。また、体積当たりの発生熱量が多く、パワフルで効率的。クリーンなエネルギーとして注目されています。