03LPガス ×
カーボンニュートラル

写真:自然

持続可能な社会の実現に向け、
LPガス機器は大きく貢献しています。

限りあるエネルギーを効率的に利用し
CO2の排出を抑えるLPガス機器をご紹介します。

写真:自然

カーボンニュートラルとは?

簡単にいうと、私たち人間の活動によって「排出されるCO2の量」と省エネルギー技術の導入・再生可能エネルギーの使用拡大などにより「削減されるCO2の量」を同じにしようという取り組みです。
温室効果ガスを「ゼロ」にできれば一番ですが、現実的には難しく、なるべく排出量を減らしながらも、出した分については吸収や排除をしてプラスマイナスで「ゼロ」を目指そうというものです。

イラスト:現在のCO2量と未来のCO2量の比較

エコジョーズ

排熱もムダなく再利用。

写真:エコジョーズ写真:エコジョーズ

排熱を再利用して
LPガス使用量を削減

「エコジョーズ」は、従来の給湯器ではムダにしていた「排熱」に着目。
二次熱交換器という部品で、その熱を給水に伝え「回収」することで高効率を実現しています。
そうすることで、効率よく水をお湯に変えられるので、
従来型の給湯器よりもLPガスの使用量が抑えら、CO2もその分削減することができます。

従来タイプとエコジョーズの仕組み
図:従来タイプは排気 約200℃ エコジョーズは排気 約50℃図:従来タイプは排気 約200℃ エコジョーズは排気 約50℃
CO2を削減
LPガスの場合エコジョーズは従来に比べてCO2を約17%削減します。

※CO2排出量の計算式については下記計算をご参照ください。

CO2排出係数
LPガス:0.059kg-CO2/MJ(環境省温室効果ガス総排出量算定方法ガイドラインVer 1.0より)
電気:0.441kg-CO2/kWh(環境省電気事業者別排出係数(令和3年度実績)令和5年1月24日公表値より)
水道:0.54kg-CO2/㎥((一社)日本レストルーム工業会)

算出条件
年間給湯・保温負荷18.3GJ(給湯16.6GJ、追いだき1.7GJ)
平成28年省エネルギー基準に準拠した「エネルギー消費性能計算プログラム(住宅版)Ver3.5.0」(6地域)により算出。
従来給湯器:2006年度基準エネルギー消費効率81.7%

※ノーリツ調べ

エネファーム

電気をつくってお湯もわかせる。

写真:エネファーム写真:エネファーム

エネファームとは?

燃料電池は、LPガスや都市ガスなどから取り出した水素と空気中の酸素を利用して、化学反応により直接電気へ変換し、発電するシステムです。
電気を使う場所で発電するので送電で発生する無駄がありません。
また、従来の発電方式では捨てていた、発電の際に発生する熱もお湯として利用できるので、エネルギーを効率よく使えます。
同じ量の電気と熱を使う場合、これまでよりCO₂ の排出が少なくなります。

エネファームの仕組み
イラスト:エネファームか電気とお湯が生み出されるイメージイラスト:エネファームか電気とお湯が生み出されるイメージ

エネファームの種類

現在エネファームには、SOFC(固体酸化物形)とPEFC(固体高分子形)の2種類があります。

アイシン製エネファーム
SOFC(固体酸化物形)

写真:アイシン製エネファーム
 SOFC(固体酸化物形)

動作温度が高く、電極反応がスムーズなため、低温動作の燃料電池に比べ内部抵抗が低くなります。よって、出力時に電圧降下が起きにくく発電効率が高くなります。また、燃料ガスからの改質反応に燃料電池からの熱を有効利用できるため、効率向上に寄与しています。

パナソニック製エネファーム
PEFC(固体高分子形)

写真:パナソニック製エネファーム
 PEFC(固体高分子形)

運転温度が70~90℃と低いため、発電の開始・停止を短時間で行うことができます。また、発電時に発生する熱でお湯をつくることができるので、一般のご家庭に向いた発電システムです。

アイシン製エネファーム 
SOFC(固体酸化物形)

SOFC(固体酸化物形)の仕組み
図:SOFC(固体酸化物形)の仕組み
  1. ホットモジュール

    料処理装置で燃料ガスと水蒸気を反応させ、水素を取り出します。取り出した水素を燃料電池スタックへ供給。空気中の酸素により電気(直流)を作ります。ホットモジュールとは、燃料処理装置と燃料電池スタックを断熱材で覆い、高い温度に保たれる主要構成機器です。

  2. パワーコンディショナー

    発電された直流電気を交流電気に変換し、商用電源に接続します。

  3. 排熱回収装置

    排熱回収装置では排気ガスから熱を回収します。

  4. 貯湯タンク

    回収した熱を貯湯タンクへお湯としてためておき、給湯時に利用します。

  5. 熱源機(給湯暖房機)

    貯湯タンクのお湯と水道水を混合した給水予熱を、リモコンで設定した温度に加熱して、給湯をします。

環境性

年間のCO2排出量削減効果[LPガス]
図:年間約1.2トンのCO2排出量削減図:年間約1.2トンのCO2排出量削減
1.2tのCO2ってどのくらい?
図:杉の木約86本 ハイブリッドカー1.8台分 注記3 
年間のCO2排出削減量
図:アイシン製エネファーム 
  • ※株式会社アイシン調べ

  • ※従来システム(床暖房設置)をアイシン製エネファームにした場合。

  • ※1 出典:国土交通省「自動車燃費一覧」を元に算出、ガソリン車をハイブリッドカーに買い替え、年間1万km走行した場合。

  • ※2 出典:(一財)省エネルギーセンター「家庭の省エネ大辞典2012年版」のエネルギー削減データを元に算出。

  • ※3 杉の木のCO2吸収量:14kg-CO2/年・本(環境省/林野庁「地球温暖化防止のための緑の吸収源対策」より)

  • ※4 ガソリン車(燃費:18.0km/ℓ)とハイブリッドカー(燃費:40.8km/ℓ)の比較、年間1万km走行した場合。
    ガソリンのCO2排出量:2.32kg-CO2/ℓ(環境省「算出・報告・公表制度における算出方法・排出係数一覧」より)

パナソニック製エネファーム 
PEFC(固体高分子形)

PEFC(固体高分子形)の仕組み
図:PEFC(固体高分子形)の仕組み
  1. 発電のしくみ

    LPガスから取り出した水素と、空気中の酸素を化学反応させることで発電します。

  2. 給湯のしくみ

    発電時に発生する熱を利用して約60℃のお湯をつくり、設定温度になるよう水と混ぜて出湯します。

    貯湯タンクのお湯がたりない時や、お風呂の追いだきはバックアップ熱源機で加熱します

  3. 暖房のしくみPREMIUM HEATING

    暖房設備に使う温水は、バックアップ熱源機でつくります。床暖房と浴室乾燥の温水は、エネファームの発電時に発生する熱でも温めます。

環境性

「住まい」のCO2排出量
図:1世帯あたり約1.0トン エネファームを1年間使うと約16%のCO2削減

日本のCO2排出量のうち、住まい(家庭部門)からのCO2排出量はその約16%を占め特に、「住まい」のエネルギー消費を減らすことは、CO2削減を大きく促すと言われています。(環境省ホームページより)

出典:環境省ホームページより

  • ※1 従来型ガス給湯暖房機使用の住宅と比較し、当社モデルケースでの試算。電気・ガスのご使用状況によって削減量は異なります。

  • ※2 戸建〔延床面積120 m2〕、4人家族を想定しています。

ハイブリッド給湯器

LPガスと電気でかしこく給湯・暖房。

写真:ハイブリッド給湯器

ハイブリッド給湯器とは?

これまでの給湯器は、ガスか電気など一つの燃料を利用してお湯を沸かしていました。ハイブリッド給湯器はガスと電気の両方を燃料に使い、かしこく給湯・暖房を行います。
電気の力でお湯をあたためてタンクに貯蔵。足りなくなったお湯はLPガスの力ですぐにあたためるから、お湯切れの心配もありません。
ガスと電気で効率よく給湯するから光熱費を大幅に抑え、 毎日のランニングコストも安心です。

ハイブリッド給湯器の仕組み
図:ハイブリッド給湯器の仕組み

ハイブリッド給湯器の環境性

ご家庭で消費するエネルギーの65%は、給湯と暖房です。
お湯の使いすぎは、お水の使いすぎだけでなく、エネルギーの使いすぎにつながります。
環境性能にも優れたハイブリッド給湯器は、従来のガス給湯器に比べCO2排出量が50%以下。CO2排出による地球温暖化やカーボンニュートラルの環境活動にも寄与しています。
2030年に向けたゼロエネルギーハウス(ZEH)の実現にも大きく貢献します。

給湯使用時のCO2排出量(1年間)
図:従来型ガス給湯器1.506kg エコキュート(JIS3.3)812kg エコワン160L通常モード665kg 56%削減図:従来型ガス給湯器1.506kg エコキュート(JIS3.3)812kg エコワン160L通常モード665kg 56%削減
画像:上矢印